かぐや様は告らせたい 15巻

「それが、私が会長にあげられるロマンティックです」

キスをしてお互いの想いを確認した二人。色々意識しすぎて、テンパってしまう白銀がかぐやのことをヘンに考えすぎてすれ違ってしまうが──。

 

15巻もさらに面白くなっていますね! かぐや様が自ら行動を起こして進んだ関係、そこからの描かれる展開がまた素敵な流れに。分かりやすいかぐや様の「手を繋ぎたいなー」アピールを悉く曲解して、言われてしまう「お可愛いこと」。

白銀、お前ー! と思いつつ、童貞青年だと案外こんなもんかもなぁ、と思わせなくも無いさじ加減が上手いな、とホント思います。

 

この後、今度はかぐや様の内面に入り悶々と苦悩していく話がまた読んでいてぐっとくる。こういうキャラに深みを与えるエピソードを盛り込めるのは本当に良いなぁと思います。こういう所、ボクは大好きですね。

 

その上で二人がお互いの心境を知るようになるまでの見せ方も良くて、 最後のページを繰ると「もう終わってしまった……」そして、早く続き読みた〜い!! となってしまう。ずるい(なら本誌読め、ということですね。わかります)

 

かぐや様はシリアスとコメディ部分の混ぜ方が絶妙でたまりません。

ハーサカとの恋の嘘AIシミュレーションや奇祭となったクリスマス。白銀がチョイスしたプレゼントとか。センスが素敵。