賢勇者シコルスキー・ジーライフの大いなる探求

 「言い忘れていましたが、カグヤさんに負けたら君はフランス書院文庫の刑ですよ」

 ひどい、変人と変態しか出てこない。だが、それが良い(いいの?)

良いんです、おバカでお下品で異世界ファンタジーのハズなのにメタい台詞や描写がてんこ盛りで実に自由に好き勝手やっているなーと。波長が合うのか読んでいてとても楽しかった。

 ひとしきり笑って、キャラ達にバカだなぁと突っ込みながら読める話って好きです。

 

賢者と勇者の血筋で賢勇者のもとに押しかけて弟子入りしたサヨナが師匠を含めた変人・変態にツッコミをいれるのですが、まぁテンポがよくてさくさくと読み進められます。

ラノベって楽しませられればなにやっても良いんだ、というかこういうの出せるからラノベというジャンルがあるんだよなぁと思わせる怪作でした。

メタ系な話が多くても平気で、下ネタに抵抗が無く、おバカな話が好きであれば是非読んで見ては? と思います。

 

かれいさんの可愛い女の子と、クセの強い変人達を上手く描いているイラストも好みでした。話のノリ的をみるとマンガで見せても面白そう。雰囲気を上手く見せる挿絵を描かれていたので、かれいさんがコミカライズしたらマンガの方も欲しいなと。