わたしの知らない、先輩の100コのこと 1

「恋愛経験はきっと小学生レベルですよね、せんぱい」

「……小学生レベルも行っていないから安心しろ」

 

わたしの知らない、先輩の100コのこと1 (MF文庫J)

わたしの知らない、先輩の100コのこと1 (MF文庫J)

 

 モブ系男子高校生が、通学に使っている駅で知り合った同じ高校の後輩女子。ひょうんなことから1日1回お互いに質問をして答えるという関係となり、初めは興味がなかった男子が後輩を気にするようになり──。

 

主人公と後輩ちゃんが交互に一人称で思いを綴っていくので、初めから興味があった後輩ちゃんの思惑と全く興味がなかった主人公の考えを読む部分は面白かったと思う。

少しずつ進展はあるものの、わりと淡々と進むため最後は「え、ここで終わり?」というような感じ。もうちょっと、1冊の本としてなにか落ちる部分があればもっと良かったかな。