GJ部②

「私は部長なのだ! イッちゃんエラいのだ!」と平気でのたまう幼女体型の少女の、無茶だけど時折可愛いわがままに振り回される、まったり系ラノベ

GJ部(グッジョぶ)2 (ガガガ文庫)

GJ部(グッジョぶ)2 (ガガガ文庫)

前巻同様、個性有るヒロイン達にヘタレ主人公が色々と巻き込まれたり、いじられていました。
ゆる〜いコメディ系学園モノとして楽しめたと思う。1話が4ページという短編スタイルを取っているのでさくさく進むのが小気味良いテンポを作っていると感じます。

ネタはちょっと莫迦な事を面白可笑しく拡げているので、目新しさは無いけれど安心して読めます。ストーリーではなく、キャラの掛け合いや可愛い仕草を読んで、莫迦だなぁ〜と笑うのが楽しい。読むと言うより、感じる作品かな。
キャラも特に尖っている訳じゃないですが、読み手の期待を外さない形で描写されています。気軽に楽しむというコンセプトにマッチして、良い方向に左右していると思う。
深く考えずに、ネタやシチュエーションで笑うだけの作品だと思っていますが、娯楽としては正しいのではないかな。

今回の巻にあった話では、小学生のフリしてファミレスでお子様ランチとか禁書目録(ヒロインのロリ体型部長が苦手とするラブコメ本ネタ)のエピソードが個人的には楽しめました。女の子の可愛い仕草とか好きなので。
いや、俺が一番気に入っているキャラは天然素材100%の野生少女のきららなんだけどなー。エピソード的には部長がらみの方が笑えるような気がする。

ただ、一つ残念だったのはGJ部時間のエピソード。ある昔のマンガのネタで作者的にはリスペクトしたつもりなのですが、パロディーとなっていなかったのがちょっと受け入れにくかった……。

それはおいて、気軽に楽しむという意味では今回も悪くなかった、と思います。
セールスポイント③の、600円で安いですよ〜と自分を売り出している恵のカット。お持ち帰りしたいなぁ、とストレートに反応してしまう俺って……。