パンツブレイカーG
「ほかの男子にお尻見せるリスクを真剣に考えて!」
「マサ兄が寂しい思いをして泣くリスクに比べたら、ゴマ粒みたいなもんです」
- 作者: 神尾丈治,丸ちゃん。
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2012/05/19
- メディア: 文庫
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妹ちゃんの美幸が完全にメインヒロインとしか思えない活躍に大・満・足。1巻でも、社会生活不適合なギフトを持ってしまった兄への揺るぎない信頼と兄妹愛。2巻はさらにパワーアップして帰ってきた! そんな読後でした。
美幸が可愛いすぎて、マジ天使。妹萌えって属性ないハズなのに自分の中ではメインヒロインの座に降臨してます。
冒頭の委員長の瞳とのやり取りがある意味全編にわたって溢れていて、妹ちゃんファンとしては読み応え十分。55ページの一緒に寝るシーンや人工呼吸の所でイラストをキチンと入れている所に編集さんも良く分かっている! と膝をうってしまったり。
全体的な印象としてもパンツブレイカーはおバカなコメディ部分と、能力に目を背けずに受け入れてきちんと立ち向かう正幸のブレのない格好良さのバランスが秀逸。読んでいて飽きさせない所が好きでたまりません。そして、揺るぎない絆の兄妹愛。ホント怪作だなぁ……。
ストーリーの方も魅せ方が良かったと思います。1巻のラストで使った「全裸爆発」で被害を被った新キャラの雨音に対して正幸は真摯に謝罪し、力を使った事を人のせいにしない所に痺れます。こういうヤツ大好き。
そして、力の源である浦沙雨の兄弟刀との対決で引かずに対峙する理由にも絆されてしまいます。そりゃ、美幸が絶対の信頼を兄に持つわけですよね。勝てるとも言えない状況で、男を見せているんだもん。
2巻では美幸以外のヒロイン達もしっかり描かれて良い娘たちだなぁ、と思わせるのですが決めるシーンがみな美幸が持って行ってしまった感じでした。個人的にはハーレムものにしないでこのまま兄妹愛溢れるハートフルコメディの路線で行ってくれていいんじゃないと思ってしまうのですが、どうなんでしょうか。
にしても、タイトルといい正幸とお弁当を食べるために美幸達ヒロインが教室でぱんつを脱ぐというシーンもあるのにエロさがくどくないというのも一つの才能って気がします。
葉っぱの所では爆笑してしまう位でしたし。
そんな訳で、今回も楽しませてもらいました。続きも是非読みたいなぁと思っています。