妹ホーム 2

「お兄ちゃん、うちじゃったらどうなんかねぇ?」

妹(マイ)ホーム〈2〉 (電撃文庫)

妹(マイ)ホーム〈2〉 (電撃文庫)

真伊が話すと広島弁が本当に可愛く感じるから不思議。貧乏でも兄と一緒にいる今が幸せという真伊は本当に健気でぎゅーーっとハグしたくなる愛らしさは変わらなかったです。
ほとんどヨゴレとも言うべき舞衣の方は前巻以上に飛ばしてくれるので、その対比で尚のこと真伊の可憐さと守って上げたい理想の妹となっていますね。

そんな妹という状況を吹き飛ばすような舞衣の爆弾発言である、スエーデンなら半分しか血が繋がっていなければ結婚できる! にはびっくり。いや、正直そこまで結婚したいのかというのは分かるけれど、引きますよね。主人公ならずとも……。
その事が真伊の気持ちに小さな波紋を生じさせたようで、兄を異性として意識するような振りが。
とはいえ、妹としての兄妹のホームコメディっぽい感じが好きなのでムリに恋愛モノに持って行かなくてもまだ良いんじゃ無いかなぁとも思ったり。

肉食系の舞衣と違い、新キャラの愛は正統派のヒロインで安心できました。副会長の知識を活かし相葉兄妹を助けるところから始まって、主人公に惹かれていく所が納得のいく理由だったのは大きいかな。
Aカップの悲劇には可哀想すぎて涙が……。微乳戦士頑張れ。

しかしキャラが増えたことで若干真伊の描写が減ってしまったのはちょっと残念。次はもっと悶えるような兄妹の話の密度があがるといいな。