Re(アールイー)
「お前──ボクを助けろ」
「──任せろ!」
「待っていた……ずっと待っていた……この時を! 俺はずっとこの瞬間を待っていたんだぁぁぁッ!」
Re(アールイー): バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 柳実 冬貴,一葉モカ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/06/19
- メディア: 文庫
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余り期待していなかったのだけど、読み終わったら結構充実感があってかなり面白かった。
主人公が突き抜けたバカ。弱いしへっぽこなんだけど、良いやつなんだよねぇ。そこが魅力。
一途に頼ってくるアルルを救うために命をかけるし、口が悪い同級生の深い悲しみや頑張りを知ってなんとかしたいと頑張るし。
実はヒーローモノの王道である、諦めない主人公というものなので後半そっちにギアが入ると読んでいて熱い。
ぼろぼろになりつつもピンチをはねのけて、敵を倒す(正確にはコンビネーションなんですが)というカタルシスがあって読後もいい。
ヒロインも正統派のアルルにツンデレ、ロリ体型の薫に口が悪い幼なじみのメガネとこれまた王道ですが、先の二人は感情移入できるだけの描写もあるので先が楽しみ。
悪友達も何だかんだ言って、主人公に何かあったら相手をドラム缶で海に沈める、と口に出すくらい熱いバカっぽいのでそいつらとの絡みも描写されて作品に膨らみがでたらかなりな線をツクんじゃないかなぁと思います。
イラストも可愛いし、今後の展開が楽しみです。