おれと一乃のゲーム同好会活動日誌
「宗司『で』遊ぶのって楽しいのね」
「せめて……せめて、宗司『と』であって欲しかった」
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その1 ごく個人的な世界の終わり (MF文庫J)
- 作者: 葉村哲,ほんたにかなえ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/07/21
- メディア: 文庫
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ぶっちゃけると、一乃が可愛いすぎました。長い黒髪で人を寄せ付けない静謐な美少女……と思いきや、内に秘めた熱い情熱──主人公が大好き。主人公の宗司にキツイ言葉を投げかけつつ、読者だから見える隙の多さにくらりと、来ます。
例えるなら、猫。かまって欲しくて、わざと邪魔をするようなそんな仕草が前編にちりばめられています。素直になれない女の子が好きな自分には直球でした。
設定も、倒す敵も無くただ異能の力を持ってしまった女の子、という設定はありそうで無かったかも。宗司を巡る騒動で使うくらいしかない、無意味。その無意味な力故に普通の女の子になれない苦悩というのは上手いなぁ。
一乃のライバルであるキリカもテンションが高くて、読んでいて素直に楽しい娘です。が、やっぱりメインヒロインの一乃が破壊力ありすぎて、今のところはサブヒロイン的。まぁ、巻数が増えたらわかりませんけど。
二人のような「地雷」娘は大歓迎でしょう。
また、ブラコンな双子の妹とか話を構成するには十分な布陣を構えているので続刊がとてもたのしみ。
深いことを考えず、娯楽に徹したラノベとしてとても好きですね。どんどん、このまま続けて欲しいと思います。