クロノxセクスxコンプレックス 2巻
「えっ、先にそれ教えてくれればいいのに」
「ミムラ……そんなにオレと二人で九〇〇時間が嫌なのか」
- 作者: 壁井ユカコ,村上ゆいち
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/08/10
- メディア: 文庫
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意図してではなく、精神が男だから男友達的な接し方になってしまうのでバーニーからしてみれば惹かれてしまうのも無理はないです。
前回が女の子同士のちょっと百合っぽい展開でどきどき、なら今回は正統的? なボーイミーツガールの雰囲気。でも、精神的BLちっくな部分もあって、全くコンプレックス(複雑・重層的)。
それだけでもお腹いっぱいなのですが、ストーリーの方もタイムリープモノを活かした、時間の混乱を表現していて飽きさせませんでした。
Girlsサイドが少し減ってしまったので、オレのオリンピアの描写が少なくかつ、残念なシーンが頭にこびりついてしまいちょっと、とほほ感も(いや、本としてはおもしろいですよー)。
まさか、ストーカーちっくに姉の情事をノゾキだなんて……。
序盤の図書館でミムラの膝元に座って、どらやきをはむはむしている時の甘いふわふわ時間が飛んでった〜って気がしたり。
……それでも、ミムラがなんとかしてくれるかな。
なんて、思っていたのですがラストでミムラにショックな出来事が……。
ミムラの心のよりどころである、小町の事がここで来るのか!
と驚かされる。あー、この引きは次巻がとても気になる。
1巻で匂わしていたオリンピアの過去の傷とバーニーが繋がり、ニコも絡んでいて、さらにあのキャラまで。タイトル通りにコンプレックスは止まらない訳ですが、読み手としてはわくわくしてしまいます。