ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円

「佐藤……あの槍水の妹、下は何か穿いているのか?」
「やはり、あんたも気になるか。僕もそれを知りたいと思っていたよ」

ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (スーパーダッシュ文庫)

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槍水先輩のターン。いや、槍水姉妹大活躍と言うべきでしょうか。
新キャラで登場した槍水先輩の妹、茉莉花(10歳)が被保護欲を掻き立てられる、病弱系妹。作中で、我らが主人公ヨー・サトウがロリ魔道に堕ちそうになるのも納得。
もちろん、槍水先輩も見せ場がたくさん。妹を溺愛するシーンがまず微笑ましい。クールな先輩が、妹にはだだ甘でつい自慢してしまうようなシーンにギャップがあって大変美味しゅうございました。

佐藤がガリー・トロットとの戦いにかまけて、つい愚痴をこぼす所とかも可愛いですよね。槍水先輩派としては大変満足度が高い巻でした。

あと、特筆すべきは白粉がクリチャー以外にも描写にスポットが当たった所です。そして、それが白粉の性格らしさをきちんと表現していて、これはなかなか……。と感心してしまいました。白粉の頑張りを仲間達がちゃんと見ていて、評価する所は単純にいいところだな、と思うくらいでしたので。

新キャラのもう一人のガリー・トロットもきちんと書き込まれていて、隙はないですね。まぁ、彼女の好きな人というのはラストで笑ってしまいましたが。

とまぁ。余白なんて総て消してやる! という勢いなほどびっしりと書き込まれた本書。ページ数も多いのですが、冗長ではなくてホント必要なモノばかりで読み応えがありました。

6巻になって(5.5も含めれば7冊)まだまだパワーを失わないベン・トー。続きが気になりますね。
今勢いのあるシリーズの一つだと確信しています。