GJ部 4
「非常識では不名誉すぎる。せめて”無常識”と呼んではくれまいか」
- 作者: 新木伸,あるや
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/12/17
- メディア: 文庫
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良い意味で安定している面白さ。キャラ小説を自認されているだけあってヒロイン達が相変わらず魅力的。
特に紫音さんと部長が可愛かった! ホントにもう、なんて可愛い生き物だろうか!
チェスの世界チャンピオンすら軽くあしらい、知識が豊富な才女の紫音さん。けれど、お嬢様育ち故に一般常識はまるっと欠落して居ることがコンプレックス。その常識を”勉強”(その時点で間違ってます)して部長たちにリベンジして結局墓穴を掘ってしまう所はくすりと笑ってしまいます。
部長は台詞がいちいち可愛いんだなぁ。暴君でわがままだけど、ちょっと夢見がちな女の子という立ち位置がありがちだけど上手。
引っかき回して楽しませてくれる所がいいな。
5人なのであぶれてしまうこたつの席の解決法が、京夜の膝上を部長が座るなんて……。もう、狙いすぎだろうって思いますが、それが良い。
4ページで1エピソードという形を守り、良いテンポを作っているのでさらっと読めるのも良い物ですね。エピソードが終わったあとに必ず挿入されるイラストも想像を膨らませてくれるので大変いい。この形式は正解だと感じます。
気軽に読んで、ほっこりと和む。ちょっと疲れたときに読んでいたので尚のこと好きになった気がします。
それにしても、天使家の侍従である森さんがメイド姿でくるりと回ってスカートを翻すシーン。これ、森薫さんの傑作メイド漫画「シャーリー」のオマージュですよね。読んだ瞬間、「にやり」となってしまいました。
続きも早く読みたいなぁ(せっかち)