東京レイヴンズ 3 cHlmAirA DanCE
「鬼にも遭ったが、お前らにも会えた。オレはそれで、満足だってこと」
東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,すみ兵
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/12/18
- メディア: 文庫
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春虎と冬児の男の友情がストーリーと絡めて語られていく内容で、中盤以降は引き込まれた感じ。
冬児の二年前の霊災の後遺症の内容が想像していた以上のものだったので、彼が未来に暗い気持ちを持つのも納得はできます。
場合によっては人に危険をもたらす事になる冬児の事を知って一緒につるめる春虎の懐ってホント広い。哀れみじゃなくて、友人として付き合うからこそ、冬児も心を開けているんでしょうね。
今回の騒動で冬児の後遺症が現れて一度は捨て鉢になりかけたけど、持ち直して春虎のピンチの時に駆けつけたシーンはベタだけどいいなぁと思ってしまったり。
ラストで黒幕らしき人物が登場して思わせぶりな台詞を呟くなど、まだまだ先は長そうですね。
あと、今回読んで思ったけど式神の北斗もかわいいなぁ。台詞無いのだけど、拗ねているとか我慢しているとか、描写だけの存在なのに、お茶目な感じがとても良く伝わってきます。何気に好きな式神の一体ですよ。
に、してもです。今回男率が高すぎて夏目やコンの出番が少ないのはどうしたものか。もっと学園モノのもう一つの側面であるきゃっきゃ・うふふなシーンも楽しみたいのですが。
と言ったら……ドラマガの連載の方が、そういう短編だよ、と教えてくれた人がいまして。
早く纏まって出てください、短編集出てください。