ほうそうぶ2

「私たちの恋愛計画ですよ! 全部で百項目あります! チェックがすべて終わったとき、私たちは固い絆で結ばれたふたりになるんです!」

ほうそうぶ2 (集英社スーパーダッシュ文庫)

ほうそうぶ2 (集英社スーパーダッシュ文庫)

父のような名探偵を目指す主人公皇沙門。焦る彼は、父宛の依頼を無理矢理に受けて、学園に転校生として潜入する。学園で起きる悪事をすっぱ抜く覆面レポーターの正体を掴む事。そのために一番怪しいとにらんだ放送部の部長に接触するが──。

どのキャラも活き活きしていて可愛いと思える娘達だったかと。特に好きなのは生徒会長の星群舞花。凛々しい才女かと思いきや、恋に幻想を持ちすぎでうっかり系の少女。どっちかというと残念系なのですが、とても惹かれる。隙がありすぎなのね、この娘。恋愛ラボのマキが好きなオレが気に入るのは当然かもしれませんが。
主人公にプロポーズされて、真顔で検討しますと言い返したり、勝手にときめいて暴走しちゃうは、ヤキモチ妬くは……。可愛いヤツよのぉ。

他のヒロインもそれぞれ味があっていいと思います。オリジナリティがあるという訳じゃ無いけど、雰囲気や掛け合いの上手さがヒロイン達を楽しく、そして惹かれる感じに見せたんじゃないかと思ってます。

ストーリー的にはどうだったろう。実はそこまで強く印象に残る、というモノではなかったかと。探偵とは言いつつ、推理モノの要素はほとんどありませんから。
ただ、キャラを魅力的に描いていた感じが好きな理由なので、あまり気にしていないのですよね。ここは人によって受け止め方が別れて仕方ないかも……。
ヒロインに魅力があって好きな描かれ方をしていたら、評価が甘くなる人なので。

だから勧めないけどオレが好きな作風の一つはコレ、という良い例として見てもらえれば……。