レイセン File3:ワンサイド・ゲームズ

”ええそうよ。さあ行きましょうか、二代目聖魔王閣下……!”

熱い所とギャグの所のバランスが相変わらず上手い。
南の島編での「ビッグガンマグナム」には恐れ入りました。いや、少女神にとっては確かに最終兵器ですよ、うん。あんなシーンを思いつく作者は変態、じゃなくて神ですよ。ええ、大好きです。

にしても、ヒデオのハーレム構築がガンガン進んでいるのには舌を巻くしかないかな。婦警に睡蓮、そしてエルシア。
エルシアにご主人様って言わせちゃったよ、ヒデオ。
余裕で、世界征服してお釣りがきちゃう力を手に入れてしまったような。
でも、そんな事を望むヤツじゃないのがヒデオの良いところですけどね。世界制服よりも、自分のエロゲ趣味を美奈子たちに隠す方が重要な男ですからね。

ヒデオって普段はヒッキーなんだけど、此処!という所で本当に格好良い。グナイスト・ローランドの関式の奇襲を受けたときに素早く立ち直って、負傷者を救い反撃の糸口を作る所には思わず、泣きそうになります。で、ノアレの上記の台詞ですよ。ああ、見せ場を作るのが本当に上手いです、林トモアキさんは。

今回もう一つの見せ場は、睡蓮。絶体絶命のピンチの時に、弓で的の関式をぶち抜く様は圧倒的。また見得を切る様が格好いいのなんの。というか、この娘が出てきたら大抵の事は何とかなりそうなくらい、強力ですよね。
まぁ、そんな睡蓮もヒデオハーレムに加わったら凄いことになるでしょうね(破壊力という意味で)

さて。短編でも特に気に入ったのは巻末の『ロケットダイヴ!!』。
お・り・が・みファンにはたまらない流れ! 超電磁鈴蘭ネタは出てくるし、魔殺商会系のキャラが大集合して動いているのはたまらんですよ! Vzもちょこっとだけど何時ものノリで出ていましたし。ミスマルカのあの娘の事を思い出すと、また感慨深い。沙穂が出てきたときはちょっと涙ぐみそうに。彼女の今後を思うに、レイセン辺りが一番幸せなのかな、なんてちょっと思ったり。
沙穂を掘り下げたサイドストーリーとか出ないかな、と思うくらい好きなキャラだったりします。別作品で出てきたときに色々想像してしまって好きになったという、ちょっと普通じゃないハマリ方ですけれど……。
超電磁鈴蘭が分からない人は、『お・り・が・み』読むと良いですよ、ホント。面白いこと間違いないからっ。

前巻では敵に回っていたマックルも、今回ではちょっと違う雰囲気ですしストーリー的には気になっていくのですが……。
スニーカー休刊は痛い。
一応、次巻の刊行も可能と言う事ですが間隔が開いてしまうのかな? 楽しみにしている作品だけに、良いペースで刊行されるといいなぁ……。