ハレルヤ・オーバードライブ! 4
「前も後ろも見ることができないなら…。隣を見て!! 私が一緒にいる!!」
ハレルヤオーバードライブ! 4 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者: 高田康太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/04/12
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
小雨たちのバンド「ディアドライブ」の初ライブ。緊張する小雨はライブハウスで中学の時に告白して振られた少女と再会。そして、一生懸命な所が空回りしていると痛いところを突かれて動揺し──。
ああ、もうっ! 展開が熱すぎて、読み始めると同時に引き込まれる。巻を増す毎にほんと力強さやキャラ達に深みがまして物語が「ドライブ」しているんだよ!
どのキャラも格好良いのだけど、今回焦点があたった中で麗は本当に際立っていた。前半のヒロインは紛れもなく彼女でした。
パイタッチ。……え!?
小雨がテンパっている事でぐしゃぐしゃなっているセッション。そんな彼に麗が小雨の手を取って、自分の胸に触れさせる。その時の上記の台詞でやられた。もう、これプロポーズじゃないの、と。
麗の本気さ、小雨への真っ直ぐな愛情が伝わってすごく好き。
そして、自分を取り戻した小雨がラストの曲を唄う場面への入り方はぞくぞくするほど綺麗。いや、魅せ方が本当に上手ですよ。
もう自分もそのライブハウスにいるような錯覚。聞こえるはずのない、小雨のボーカルも耳に伝わってくる様な……。
これだけでも十分凄いのですが、さらにぐっと来るのが後半に。
ハルさんの心のトゲとなっている過去との対峙の所がまた目を惹く内容。
会えない父への想いを込めた曲「希望」を奪った、かつてのメタルリカちゃんの部長浅緋との話がまた緊迫感があって密度が濃い。
ここで、小雨が格好良いのですよ。奪われたと諦めて悔しい涙を流すハルさんに小雨が取り戻そうと宣言する。自分たちの発言が認められるくらいの力をつけて見返してやると。
「音楽」で。
そのチャレンジを聴いて、小雨を恋のライバル視していた冬夜がティアドライブに参加するシチュエーションが痺れる。そして、第4のメンバーを集めようとか、ともかく続きが気になる最高の流れじゃないですか!
──キミは音楽の魔法を信じるかい?
YES,ma'am!