わたしと男子と思春期妄想の彼女達 ２ 外泊ですが何か？

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 2 外泊ですが何か? (ファミ通文庫)

やっぱり好きです、このシリーズ。ヒロインのあすみのテンションの高さは前巻同様でノリが良く楽しい！
少女が主人公の作品って少ないし、どっちかというと苦手なのだけど妄想彼女についてはそれがない。
あすみが男子受けしやすい言動や考え方をするからかな？　美少女が大好きです！　とか、リサの美しさをエロい視点で描写したあげくに、オカズに不自由しません！　って。言い切っちゃったよこの娘、みたいな。
あとホント屈託がないというか、すごくストレートで良い意味で拘らない娘もさっぱりしていて心地良い。チケット盗難事件のその後、なんて普通の人ではあんなに寛容になれないと思う。そういう意味で器が大きいのかもしれない。

それと前回はいやな女的立ち位置だったリアル利沙が、イイ女になっていてびっくり。というか、ポテンシャル高い娘だわ。高柳争奪戦のライバルなんだけど、今回の幾つかのエピソードがどれも光っていたと思う。しかも、あすみや高柳以外の相手にはつっけんどんな態度で、ともすれば傲慢に見えてしまう不器用さがまた可愛い。

前回、高柳を巡った騒動の元凶だった仁島が軸になって話が出来るとは想定外。仁島さんに惚れている沢田を使ってストーリーが上手く動いていたと思います。
ラストの沢田がとった行動。中学生日記ならありだな。うん、いいねああいうの。

アッパー系のあすみのノリや中学生らしい恋の悩みゆえの騒動という雰囲気は好きなので、次巻も楽しみな作品。