境界線上のホライゾン1 上 ・ 下
「そのオッサン止めろ。俺とホライゾンがイチャつくのに邪魔だ」
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (1)上 (電撃文庫)
- 作者: 川上稔,さとやす
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 文庫
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GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (1)下 (電撃文庫)
- 作者: 川上稔,さとやす
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/10/10
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今更ですが、手に取りました。jud.ええ、アニメ効果ですとも。踊らされていますね(くねくね〜)
いや、面白いですねこれは。緻密な設定や、言葉に込めた二重三重の意味が織りなすもの。『境界線』というフレーズの持つ意味が浮かび上がって行く時の快感は、そうそう味わえるものではないですね。
会話もテンポ良く軽妙で、言葉あそび(通神とか拝気量etc)も読んでいて楽しい。
ただ、それ以上にはまったのは縦横無尽に動くキャラ! そして群像劇としてのキャラ達が織りなすドラマ。こういうの大好きでたまらない。ページ数に怯えないで早く読んでいれば良かった。
もっとも主軸になるトーリとホライゾンは言うに及ばず、正純が囚われている襲名の失敗に伴う数々のこと。コスプレ王の麻呂の過去の失敗とその今、等々。
どれも読んでいて印象深いし、泣ける。
臨時生徒会の相対で黒藻の獣が正純に「たすけて、まさずみ」と言ったところから、正純がホライゾンを助けるための流れは、ちょっと泣きそうになった。ああいうのに弱い。
あと麻呂の過去も凄く重いのね。そんな後悔を引きずる彼がアデーレの言葉に救われたシーンもグッとくる。過去の決断は失敗だったけれど、麻呂の過去が無ければ、アデーレが武藏にいなかったわけで。人生のほろ苦さみたいなエピソードも惹かれます。
個人的には無尽蔵なバカだけど人が良いトーリと武藏のキツい性格が好きかな。武藏さんの為なら税金納めるために頑張りたいかも。
ホライゾンを取り戻し、聖連(特にK.P.A。ITALIAの教皇)に喧嘩を売って、一回戦は勝利したトーリ達。続きが楽しみ。