妹ホーム
「誰かから笑われても、お兄ちゃんが恥ずかしゅうないなら、うちも恥ずかしゅうないけぇ」
- 作者: 柏葉空十郎,有河サトル
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/11/10
- メディア: 文庫
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おっとり広島弁の妹、真伊が可愛くて、可愛すぎてもうどうしましょう。もう、ホント真伊のための物語ですって、本作。
方言での話し方が、真伊というキャラにとても合っていて、大好き。仁義なきアレみたいに広島弁って強いイメージがあるのに、どうしてか真伊だとはんなりした雰囲気に感じられて不思議なのです……。貧乏にも負けず、健気でお兄ちゃん想いという性格に参っちゃっているからでしょうかね。
ホント、こんな娘いないよ。お兄ちゃん大好きな妹なんてファンタジーだろ! って言う人もいそうですが、ファンタジー上等でございます。
妹ホームは他にも2人ヒロインが出ますが、それほど惹かれるのは無かったです……。
むしろ、俺と真伊の兄妹ライフを邪魔するんじゃネーと思ったりもして、障害というか壁としての役割を果たしていたかな、と。特に、美少女大好き百合娘の美唯は虎視眈々と真伊の事を狙いますからねぇ。
主人公の幼なじみで初恋の相手、舞衣もまたクセのあるというか。伏線はありつつも、あの変わり方はちょっと驚きましたが。
最初はタイトルをみて、書店で一度回避してたのですが読んで正解でした。タイトルもウケ狙いではなくて、読むとちゃんと意味がありましたし、読まず嫌いはイクナイ! と痛感。読書メーターに感想を書き込んでくれた人たちに感謝を。
キャラが、というか健気で可愛い妹が好きな人には読んで楽しめるんじゃないかな、と思います。