GJ部 8

「これが……。僕? わ、わたし……?」

GJ部(8) (ガガガ文庫)

GJ部(8) (ガガガ文庫)

京夜がGJ部で過ごす二度目の冬。部長達三年生の卒業を思いつつもいつもと同じくはた迷惑だけど、楽しい日々の活動を──。

変わらず、部長を始めどのキャラも可愛くて和む、癒やされる。手軽に読める話でホント楽しい。今回の森さんは良いですなー。冷静無表情メイドさんくるりんと回ってくれる所や髪を梳かされていく内にキョロのフィンガーテク(笑)でたじたじとなっていく所は、ベタだけど惹かれます。可愛いじゃないですか、彼女。出番少ないのに結構印象深くなる話を持ってくるとはやるなぁ……。

あとはいつも以上に「キョロ爆発」って思う巻だったかも。妹の霞が寒さで唇が切れてたどたどしい発音しかできない時の話が笑える。妹になんてエロい言葉を言わせるんか〜! と思ったり。「らめぇ」を出すとはやりおるなぁ。酷い話ですが、ノリは好きです。
あとコレには触れねばなるまい。それはキョロ子初登場。……えと反則ですってばw 確かにこんなに可愛くなってしまうとは。正直見た目はまんまヒロイン級で、良い感じ。キョロ子をもっと動かして欲しかったなぁ。

GJ部はネタとキャラの会話が良く出来ているから、読んでいてホントに楽しい。8巻ともなるとキャラがそれぞれ立っていて、行動や仕草などがどれも納得行くし。ちょっと嫉妬した恵ちゃんがキョロを蹴る場面があったけど、「足で押していました」という言い方が実に恵ちゃんらしい。ネタが変わるだけで、反応は似ているのが多いカモしれないけど、良い意味でのパターン化マンネリ化なのかな。
……と思っていたら、あとがきで次巻で完結との事。
やはり部長達の卒業で区切りが付いてしまうのか……。もっと楽しんでいたかったなぁ、という思いがあります。ただ、綺麗に纏められる場面でもあるので頷くしかないか。