よめせんっ! 5

「わたくしの愛した家を、家族を、こんなことで失わないで──!!」

ミミのかつての友人という妖の姫華が鰹屋家にやってきて、いつも通りにねこがみさまが彼女を嫁候補に登録。そんな中、涼子部長から水着のモデルのバイト話が舞い込み、きゃっきゃうふふと色とりどりの水着が花咲くプールサイドに!

ミミの過去との対峙と、それを超えて鰹屋家に対するミミの中での隔たりの壁を壊す所がとても良かった。元々家族モノ(よめせんっ! の場合は疑似家族ですが)に弱いので、家族の絆に関する話ってだけでかなりハードル低くなるのは私の仕様です……。

ミミの場合、元は人間で気づいたら妖になっていたという事が今回の騒動の発端ともなっていて、姫華との関係を考えると非常に心苦しいエピソードだったと思う。彼女が人の心を惑わす妖怪である姫華を匿うべきではなかった、というのは外側の人間の思うところで、やっぱり信じたいというミミの気持ちは否定できないかな。
そんな形で姫華に心を操られてしまった広人が放った、ねこがみさまへ歪んで伝えられた言葉。それによって亀裂が入ってしまった鰹屋家が、ミミの本当の想いとねこがみさまの呼びかけで修復されるところはベタなんだけど良い。

とはいえ、今回はラストに不穏な台詞でヒキが入っており次巻どう話が展開するのかとても気になります。早く続きが出て欲しいですね。

本巻のもう一つのメインである水着シーンの部分については、大変楽しませて貰いました。涼子部長が悪ノリした「アイドル水泳大会──ポロリばっかり!」はタイトルだけで吹いてしまうわ! こういうノリ大好きですねぇ。あと、運動神経抜群の涼子部長へのハンデが巨大昆布巻きコスプレだなんて。ツボにはまってしまって、お腹抱えて爆笑してしまいました。お莫迦な話も大好きなのです、ハイ。