あやかしマニアックス! 2
「……あんまり、兄妹だって言わないで」
「ごめん」
「……そんなに言われると──興奮する」
- 作者: 夏希のたね,犬洞あん
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2012/01/13
- メディア: 文庫
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変態妖怪達を巡るドタバタとそしてラブ方面も含めたコメディとして前回以上に楽しめました。
主人公以外みな何かしらヘンというのが、やはり面白い。冒頭に挙げた亜璃沙の台詞も大概ですよね、ホント。スパッツだから恥ずかしくないもん! とか、もはや穿いていないというアレな流れは莫迦で大好き。
少女が穿いていたパンツに情熱を掛ける鎌鼬三兄弟のダメ紳士さはよく描けていたなぁ。あの話は本当に好きですね。パンツを奪いつつ、高級下着を手渡すのだからなんか憎めないし。
あとはあれ! 主人公の和樹の女装姿も初披露されたのも個人的にインパクト大です(ハイ! ボクもダメ人間ですので)。口絵のカラーイラストにその姿があるのですが、見た目だけで選んだらマニアックスの中で一番好きかも。だから、鎌鼬たちの「可愛いは正義!」に思わずうなずいてしまったりw
いや、犬洞あんさんがイラストで良かったなぁホントにもう。
2巻メインであるヒカルの親友が天狗のストーカーに悩まされている話については、ちょっとシリアスな部分が出てきて少し意外。和樹にとってヒカルがヒーローという所は、彼の出自があるからそう思い、憧れるというのはなるほどと思わせる所。そして立場が分かるから、ヒカルを恋人として見ることが出来ないというはちょっと切ない……。
だけど、小杜子が言うようにヒカルならしきたりの所為で和樹と結ばれないというならば、しきたりを強制する人間ごとぶっ飛ばしそうな気がしますけどね。
しかし、ヒカルの親友もアレでしたねぇ。後半、それとなく匂わす雰囲気があって、やっぱりと思う方が強かったけれど自分の性癖をさらけ出してからの描写はひどいw いや、この作品らしくて良かったのですが。
にしても、メリーさんの存在感は大きいですよね。幕間でメイン張っているし、もうホント本命扱いですなぁ。ボク的にはメリーさんより、ヒカルや亜璃沙達の方が好きなのでメリーさんに負けるなと応援したくなります。