アイドライジング 4

「……ま、そういうことならエリート仲良くやってればいいんじゃない? 新人賞目指して二人でさ」

アイドライジング!〈4〉 (電撃文庫)

アイドライジング!〈4〉 (電撃文庫)

年の瀬が迫り、華麗なる戦士達も一時の休日を得て風光明媚な箱根の湯に浸かり身体を休めていた。姿は美少女、中身はオッサンなモモは純粋(?)にオリンちゃんと裸のスキンシップで彼女からの親友度を上げたいという野望を胸に秘めるが──。

もう、くっついちゃえYO! と思うくらいオリンちゃんの不器用っぷりが可愛かったですなぁ。突如決まったモモの新人賞の座を決めるエキシビジョンマッチ。相性最悪な敵攻略をしあぐねているモモに力を貸そうと”勇気”を振り絞って(ここ重要)さりげなくアプローチを掛けて不発したときの上記の台詞。もう、読んでいて転がるくらい好きな所です。しかも、寄りによってエリーがモモに手を貸していると知って嫉妬の炎が。最高です! お約束ですって? そこが良いんじゃないですか〜。
その後、オリンの宿泊している部屋のダブルブッキングを名目にモモの敵であるレンゲに勝負をして、モモへ身を挺してのバトルシーンを見せる。愛ですよね、本当に。

今回はエリーと深く交わることで、彼女のアイドライジングへの想いがモモに伝わる所もよかった。これとエリーがモモに授けた特訓が大きく成長を促して、本当の意味でモモがエリーと同じ舞台に立ったいうのは今後のストーリーが一層面白くなることを約束しているんじゃないか、そう思います。
またエリーとユウガクの交流はしんみりするような感じで好きですね。お互いにちょっと誤解して疎遠になっているけど、実は気にとめている。終盤の病室のシーンはよかったなぁ。モモちゃん、タイミングが超悪いけどw

今回のニューフェイスのキャラ。最初はイヤなヤツだなぁと思っていましたけど、実は……という描き方をしているところを見ると、広沢さんって悪人を書きたくないのかな? そう思ったりもする。なんか、その部分はアイマスと似ていて心地良く読めて好き。

エリーのモモちゃんへの好感度もあがって、エリーがモモにちょっかいを出してやきもきするオリンちゃんの姿を次巻以降も見たいと思います。あ、正妻はもちろんオリンちゃんというポジで。

あと一つ。タキさんはガチの変態さんでした。女子高生の脱ぎたてパンツを、ハスハス、くんかくんかするんだもん……。