アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3

「ヒロインが! その手で! 素手で握るこのおにぎりの、おコメと肌の密着感! いわば間接キスの如き親近感、舌と指先の間接スキンシップ──」

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3 (講談社ラノベ文庫)

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3 (講談社ラノベ文庫)

身内である自衛隊から暗殺されそうな事態を何とか凌ぎ戻った平穏。そんな中、慎一は帝国でのスポーツものの食いつきが悪いことに気を掛ける。人種間同士のいざこざにも頭を悩ませ、その発散もかねて種族対抗の親善サッカー大会を開催することになるが──。

ミシェルの生にぎりのおむすびが食べたいです! ええ、ミシェル由来の塩味は最高n(以下、不適切な表現があり検閲削除
とまぁ、冗談はさておき3巻目となりストーリーよりキャラの掘り下げとしてブルークをメインにしたこの巻もよかった。
異世界故の種族間の不平等については、平成日本人ならやっぱり違和感を感じてしまう所で、そこで慎一が思い、行動する部分はやっぱり共感できるんですよ。ブルークって何を考えているか分からない、というのは読者としても一緒。過去の負の記憶を引きずっていた点からリザードマンたちの境遇と、終盤の弾け方の魅せ方はとても良い流れでぐいぐい惹きつけられます。

あとメインのテーマを見せつつ、意外性や異文化交流故のアホか〜! と思うような魅せ方は上手ですよね。ホント読み手を飽きさせない。
異世界サッカーなので、魔法を使ってはあるだろうなぁと思ってました。しかし、自衛隊89式をぶっ放して試合を進めるとは思いも寄らなかったですよ!
音速越えるボールを迎撃するって、彼等スゴ腕すぎです。
いやぁ〜あのサッカーの終盤は好きですね。ああなるほど! と思わせるオチの付け方が良いじゃないですか。

ブコメ面では慎一ハーレムも順調に育っている感じで、出番は少なめでしたけどロリ皇帝陛下のヤキモチぶりが伝わってくる描写が良いですねぇ。間違ったツンデレとかメイドの増員を依頼されたときの態度とか。
でもミシェルがやっぱり一番良いですけどね。慎一のことを想いつつも押しつけず、控えめにそばに居て。だけど、必要なときに必要なことをしてくれる。おにぎりもそうですし、ブルークとシェリスの事をアシストしたり。最高でしょう。

続き、早く読みたいですね。