“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……4
「バカ、バカ……バカ」
“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4) (ファミ通文庫)
- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/04/28
- メディア: 文庫
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たまらないなぁ、もう。みんな可愛いすぎでしょう!
どの娘も恋する乙女の切なさと真剣さで一杯一杯な描写が素晴らしいのなんの。ヒカルへの、そして不器用だけど一生懸命に彼女たちを助けようとする是光への溢れんばかりの想いがぎゅーーっ! と詰まっていて読んでいて惹きこまれるのなんの。野村先生恐るべし、です。いや、ホントに。
冒頭に挙げた、月夜子と是光のキスを目撃して煮詰まった帆夏が是光の胸に弱々しくぽかぽか叩くシーンはもう最高! ホントにやにやしてしまう所でした。素直になれない女の子が想いをもてあまして男にぶつけてしまう描写としてはもう最高ですよね。こういうのものすごく好きで、帆夏と上手く行って欲しいなぁと感じてしまう。
一方、葵も葵でこれまた魅力が光っていて、絆されます。ヒカルの恋人であった月夜子を嫌う所が女らしいと思うし、憎からず慕う是光がヒカルのように騙される(と思っている)と彼女に対抗するシーンもまたハグしたくなるような可愛さでしょう。保護欲、そそられちゃいますよね。
今回メインであった月夜子先輩は、格好良い女という所が素敵。そしてそれが最初からではなくて華やかな姿と胸の奥にしまっている過去のコンプレックスとの対比が鮮やかなんですよね。だからそれらと決別し、ヒカルへの想いが昇華されたこれからのセンパイはもっと輝くんだろうなぁって思います。
あと、今回も笑いを提供してくれた頭条さん。彼は一つ勘違いしていますよね。是光ほど男らしいやつはそうそう居ないでしょうから、葵ちゃんの今後はまだまだ大変ですよ?
朝ちゃんの秘めた想いやら、伏線も解かれてきてさらに気になる続き。夏ですか−。楽しみです。