俺、ツインテールになります。
「見事なツインテールだ……! 本当に、敵として出会ったのが実に口惜しい!」
- 作者: 水沢夢,春日歩
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おバカで変態てんこもり(というか、敵・味方変態しかいない)で超熱い! のです。小ネタで笑わせながらもツインテールというネタを軸にしてブレず、特撮もののお約束を活かしたセリフの格好良さ。なんだ、これは!?
飯よりエロぃ事よりツインテールが好きという、主人公の想いが読んでいて共感してしまいかねない、ツインテール愛に溢れてます。出オチで終わりそうな所を特撮系のノリで悪のハズの敵たちが熱い生き様を語って倒されていく流れが心地良いのなんの。テンポも良くて、先が気になって一気に読ませてしまう力強さが凄い。
見せ場としては、熱さとラブコメの2つ合ってそれが上手く合わさって心地良くしていると思います。ああ、ラノベらしいな。と。
主人公と敵が戦いつつもツインテールの事で魂の部分で共感し合いながら敵が格好良いセリフ(ただし、変態紳士として)を呟いて倒れていく。そんな描写に男の子なら感じ入っちゃいますよね? 強敵と書いて"とも”と呼ぶみたいな。
もう一つは主人公を巡るヒロイン達の恋のさや当てが楽しい。……さや当てというか、幼なじみが主人公達に力を与えた異世界のヒロインをボコる一方的な肉体言語の行使とも言えますが。
暴力系ヒロインって実はあんまり好きじゃ無いのですが、この娘は良い。幼なじみの愛香が主人公にぞっこんなのと、主人公へは理不尽に殴らないからかな。性格も面白くて、2巻の胸に関するところでの彼女の態度がもう……。そこまで思い切れるとはねぇ。
2巻で大きく関わってくる生徒会長も、『俺ツイ』世界らしいヒロインとして花開いたかと。いや、もうね。まさかこんな事になるとは思いませんでしたわ−、みたいな。でも非常に良いので是非このままで……。
読み終わったばかりですが、続きが待ち遠しいですね。