ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

「……お願いだから、僕を一人にしないでおくれ」

天上界の退屈さから逃れるために下界で「ファミリア」を作り、人間達と混じって暮らし、世界で唯一のダンジョンを巡って戦う冒険者たち、という設定も面白かったです。
ヘスティア様が可愛いじゃないですか! ダメ女神様だけど、ただ一人のファミリアである主人公にベタ惚れで、彼のために頑張る姿が微笑ましかった。
主人公の意中の人が別にアリ、ヘスティア様へは家族への親愛というねじれた構図が上手い。主人公への想いが届いているようで届かずに拗ねたりやきもきしたりする姿が良いですねぇ。

サブキャラや他の神様達もクセがあって、興味が惹かれます。続きが出ていますので、広がりがうまく行けばより楽しそうな物語になりそう。そんな1巻だったと思います。
ギルドの主人公のお守り役のエイラさんも、お姉さんキャラとしては実によい感じなので、そちらの方のエピソードも期待したい所ですね。