織田信奈の野望 10

「ダメだこのままでは俺の心の中の川並衆魂が目覚める、目覚めてしまう！」

織田信奈の野望 10 (GA文庫)

熱い見せ場を作るのが上手いなぁ、と思います。あ。もちろん、上記のねねや半兵衛達と露天風呂で混浴という、川並衆魂（ロリコンともいう）大喜びなネタも上手いですけど、やっぱり真価はそれぞれの価値観の元で揺るがない決断をするキャラ達が格好良い。

孫市の苦悩や、ついに来た良晴が選ばなくてはならない運命の時。なるほど、全ては選べないものを突きつけてきたなぁ、と。
良晴と信奈がくっつくのは間違いないのだけれど、10巻も続けてきたからこそ、十兵衛ちゃんの想いを考えると辛い。しかも、彼女があの明智だから……。
いや、ホント続きがすごく気になるヒキで終わっていることもあって早く先が読みたいです。

サブキャラもまた魅力的ですよね。村上武吉が格好よすぎだろう、ってくらい渋いおっさんキャラでイイ！　前巻の宇喜多直家といい、くせ者の男キャラを描くのが何気に上手いですよ。
あと、一益ちゃんがすごく可愛く感じました。前に出てきた時はそれほど惹かれなかったですが、10巻では彼女の出てくる所の存在感が強く感じられて印象深いです。これは想定外だったなぁ……。

あと、十兵衛ちゃんが好きなのでヤンデレになって敵は本能寺にあり！　と史実モードにならないといいのですが……。