俺、ツインテールになります。 8
「……うん。そーじ君が……ツインテールを愛する限り、ね!」
- 作者: 水沢夢,春日歩
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/12/18
- メディア: 文庫
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今回、愛香がとても可愛いじゃないですか! ちょっと切なくて甘酸っぱいんですよ。愛香メインで、ですよ!!(ひどい
確かに主人公である総二への愛情は誰にも負けず劣らずなのに、ちょっと……いやかなり乱暴な描写が目立ってばかりの当て馬的な幼馴染みポジションと思われがちな愛香。……そう思ってしまう状況をひっくり返すような、愛香の恋心を見事に描いた巻でした。
トリケラトップギルティが愛香に対して突きつけた「幼馴染みは負け確定ポジション」という言葉。心地良いが前進しない停滞という状況を愛香が思い知らされ、悩み、そこから立ち上がっていく所と、総二がなぜツインテールを愛するようになったかというきっかけと上手く絡めたなぁと感心。
愛香自身だけではなく、8巻は色々とキャラたちの幅の広がりを感じる巻でもあったと思います。メインが愛香の恋心なら、サイドには愛香とトゥアールがお互いを思いやる描写。8巻までの付き合いの中でいつも角を突き合わせてばかりでありながら恋の好敵手として認め、友情といえるもので結ばれるまでになった姿がよかったなぁ……。こういう展開はじっくりと巻を勧めてきたから尚のことぐっとくる。
敵方でもフェニックスギルティが色々と美味しいところを持っていきつつ、ポニテ少女の姿で街を闊歩し、未春と出会うとか今後さらにどう絡んでくるのか気になりますね。