ロクでなし魔術講師と禁忌経典 2

「……ったく、そんな空気の読めないスケコマシ野郎なんざ、どーせロクな奴じゃあるまい。やれやれ、その女の子とやらも男の趣味が悪いぜ」

グレン、自分のことよく分かっているじゃんw 1巻も面白かったけど、2巻はさらに良いですね!
ますます好きになりました、このシリーズ。

出だしは生活費をギャンブルでスってしまい、特別賞与目当てに学園の魔術競技祭で自分の二組を勝たせようというから動機がホントにロクでもない。一方のシスティーナはクラスみんなで出場し、祭りを盛り上げその上で勝ちたい。そんな出だしで、優勝を狙う目的は一緒なのにグレンとシスティーナのすれ違いが可笑しくて面白い。まさに掴みはok。
今回グレンのロクでなし度が良い感じに控えめなのが今回ストーリーに合っていたと思う。教え子達の本気に絆されて真剣に勝てる助言をしていき、信頼を得ていくところは好きな展開でたまりません。

それと忘れちゃいけないのが、Wヒロインのルミアとシスティーナがまた可愛く描かれていて大変良かった。メインはストーリーや背景と絡むルミア。彼女の芯の強さを見せる競技のシーンや追っ手に捕まり極まった時の強さとグレンやシスティーナたちとの未練で揺れる弱さのところが引き立てていたかと。グレン、彼女にとっては王子様だからなぁ。ヒロインの王道行っています。

けれどシスティーナもまた負けないくらい輝いていたかと。彼女の真摯さが眩しいんですは、ホント。クラスをまとめ、魔術競技祭を楽しい思い出になるように冒頭で奮闘するところが彼女らしい。そして、彼女の想いを汲んでる(当初誤解)とグレンの競技祭への協力する姿勢に心のガードを下げていく様は大変よかったと。手作りのお弁当イベントでちょっとツンしたあとに聞いたグレンの言葉で頬を染めるシーンはお約束ですが良いものだ。
それでもってエピローグで酔いつぶれながらの大胆発言! もう落ちてるやんか、このチョロインさん。でも可愛いので全てゆるす。というか、もっとデレれw

続き楽しみです。