お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

「冷蔵庫に作り置き沢山放り込んで冷蔵庫圧迫するとか」 

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 (GA文庫)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 (GA文庫)

 

 雨が降る公園で濡れたままの同学年の少女に傘を貸した事が切っ掛けで、一人暮らし同士の隣人というだけの垣根が取り払われ、手作り料理を食べる関係に発展して──。

主人公が他人への興味がとても薄く、学年一の美人で天使とまで称される真昼に対しても淡泊な対応だったのだけど。格言にもあるように男は胃袋を抑えられると駄目ですよね、な見本。

 

読んでいるとヒロインの真昼の仕草や反応などの描写がとても細かくて、目の前で見ているようなそんな錯覚さえ感じるような所がとても良かったです。

合鍵を貰ってパニくって可愛いテロを口にするところなんてもう、最高じゃないですか。そんな感じが散りばめられているのでもう素敵。

 

話としては大きな事件も、真昼が一人暮らししている原因が騒動を巻き起こすとかありません。淡泊な無関心男が胃袋を掴まれて、美少女の魅力に少しずつ発見しては戻れなくなっていく。まさに駄目人間になっていくお話。だが、それがいい

 

ヒロインの真昼がしっかり者で丁寧語で話す所が個人的にツボであったこともあり、大変楽しく読めました。つづきも出ましたら直ぐに読みたいと思います。

なろう発なので、そちらも読んで商業版との違いを知るのも良いかもしれませんね。

 

本書は好きラノ2019年上半期の投票数1位ということで手に取ったのですが、事前に読んでいたら投票したと思います。